ここ数年、盛岡市内から姫神山の方を見ると、複数の白い風車が立ってるのが見えるようになりました。晴れた日には大変目立つので、気になってる人も多いと思います。
この風力発電所「姫神ウィンドパーク」が立つ場所のすぐそばに、岩手山や盛岡市内、旧玉山村を一望できる隠れた展望スポット「天峰山」があります。
盛岡の展望スポットと言うと、マリオスや岩山展望台、マイナーな所でも、愛宕山展望台(ドラマのロケ地になったそうですね)が思い浮かぶところだと思いますが、この天峰山からは、それらを上回ると言っていいほど美しい眺望と夜景が見られます。
盛岡市内からは、車でおよそ、30分ほどで到着します。岩泉に向かう国道455号を経由して、そこから分岐する1.5車線の細い市道を5分ほど走ると、目的の天峰山のパラグライダー場に着きます。国道455号から分岐する際、案内等の看板はないので、通り過ぎないように注意しましょう。小本方面に向かって、走ってるとヘアピンカーブを抜けてすぐを左折します。市道は、一般的な乗用車が辛うじてすれ違う事ができる幅員がありますが、1.5車線しかないので、対向車注意しながら走りましょう。
もう一つのルートとして、松園もしくは、渋民方面から県道169号を経由して向かうルートもあります。玉山ホルモンで有名な支所前食堂の近くの、水沢商店(「みずさわ」と書かれた看板が目印)のある歩行者用信号付きの丁字路交差点を、盛岡・松園方面からは右折、渋民方面からの場合は左折します。そこから10kmほど進むと目的地です。途中、石川啄木生誕の地「常光寺」や岩洞第一発電所、サクラパーク姫神などの施設を通過しますので、目印にするとよいでしょう。こちらのルートは、麓のサクラパーク姫神付近から道路も細くなり、見通しの悪いヘアピンカーブの連続し、勾配もきつくなります。すれ違う余裕もかなり、少なくなりますので、注意して通行しましょう。
天峰山の山頂付近にこれといった駐車場はありませんが、パラグライダーの離発着場があり、そこに車を止める事ができますが、駐車可能台数は極めて少ないです。広く地面がむき出しになってる所がありますが、パラグライダーは離発着するスペースですので、人が多い時や、パラグライダーで飛ぶ人がいる時などは、邪魔になりますので、そこに駐車する事は、避けた方がいいでしょう。日中に、長居する事も避けた方がいいかもしれません。また、パラグライダー場は未舗装で、岩がかなり転がっていて、車高を下げている車が、パラグライダー場に入るのは、ほぼ困難と思われます。私の車(純正車高)でも、何回か底部に岩がヒットしました。パラグライダー場内に駐車する際は、地面の岩に気を付けましょう。
パラグライダー場の入り口付近には、盛岡市によるものと思われるプレートが設置されています。
天峰山の標高は約850mほどで、岩手山の裾野から北上盆地まで、幅広く見渡せます。
普段は、盛岡市内で下から見上げる事が多い岩手山ですが、天峰山から見ると、ほぼ真横から眺められ、山の裾野の広がりを感じる事ができます。南部片富士と呼ばれる岩手山ですが、天峰山から見ると、どことなく富士山にも似た形に見えなくもないですね。けどやっぱり、富士山ほど整っていませんが・・・
盛岡市の方向を眺めると、盛岡の中心市街地がかなり遠くに見えます。微かに湖のようなものが見えますが、四十四田ダムのダム湖「南部片富士湖」でしょうか。
岩手山を背景に、車やバイク、或いは人物の写真を撮る人もいます。そういった目的においても、大変素晴らしいロケーションだと思います。天峰山は、午前中が順光ですので、風景、被写体を用いた撮影は午前中が適しています。
盛岡市内からも見える、巨大な風車も、近くで見る事ができます。ちなみに、画像中の86は友人の車で、車高調で車高を下げていましたが、なんとかパラグライダー場に入れました。(ホイールを純正から社外品に変えたら、もう来れないとも言ってました。)
パラグライダーや、ラジコングライダー・飛行機を楽しむ人も訪れます。身近でパラグライダーの飛ぶ様子を見れるのも、天峰山ぐらいでしょうか?パラグライダーで飛んでる方は、とても楽しそうでした。風景写真や車や記念写真を撮る時、車をとめる時は、パラグライダーで飛ぶ人の邪魔にならないようにしましょう。
さて、夕方に訪れると、岩手山に夕日が沈む瞬間が見られます。
晴れた日の日没後は、夕焼けから夜空に変わるグラデーションがとても美しいです。
岩手山を中心に、街の明りがつきはじめます。こうして見ると、岩手山の裾野にそって扇状に光が広がってるように見えます
一番星が見えて、段々と、星も見え始めてきました。
盛岡市の方向にカメラを向けてみると、市街地の明りが、すごくまぶしいくらいです。頭上には、星が増えていき、画像上にはわかりにくいですが、オリオン座が写っています。
夜景を撮り終えて、天峰山から退散する時は、来た時と同様に、対向車に注意しながら、慎重に山を降りていきます。夜になると、周囲に街頭の類はまったくないので、それなりに怖いです。
山を降りていくときも、綺麗な夜景が見られますが、見とれてコースアウトしないように・・・
サクラパーク姫神から天峰山に登っていく、およそ5kmほどの峠道は、自転車でヒルクライムに挑戦する人も時々見かけます。途中には、もう一つの石割桜(日戸の石割桜)や湧き水があったり、景色以外の見どころもあります。この峠道で、4輪のヒルクライム競技とか開催されないかなと個人的に思ってます。
天峰山の山頂には2軒ほど、お寺があるそうですが、詳細はよくわかりません。
今回はここまでで、失礼します。
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